【3月26日 CGTN Japanese】中国科学院遺伝・発育生物学研究所の研究チームが中国国内の複数の研究機関や大学と協力して長年にわたって研究した結果、主要なアルカリ耐性遺伝子AT1株が、塩分を多く含むアルカリ性土壌の土地におけるコウリャン、水稲、コムギ、トウモロコシ、アワなどの作物の生産高を高めることを発見しました。改良塩害地における総合利用に大きな将来性があるとみられています。この研究成果は24日に国際学術誌「サイエンス」で発表されました。

 中国北西部の寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)のアルカリ性土壌の畑で行われた実験では、AT1株を利用することでコウリャンの実の収量を20.1%増産させることができました。研究者はまたAT1株を水稲、コムギ、トウモロコシ、アワなどの主要なイネ科作物の塩アルカリ耐性改良実験にも用いました。中国北東部の吉林省のアルカリ性土壌の畑での実験では、水稲の収量が22.4%~27.8%増加し、寧夏回族自治区のアルカリ性土壌の畑では、アワの収量が19.5%増加しました。これと同時に、AT1株を用いた改良で、アルカリ性土壌地でのトウモロコシの生存率が著しく高まることも分かりました。

 国連食糧農業機関(FAO)の調査データによると、2015年の時点で、世界では10億ヘクタール以上の塩害土壌地が塩分過多のため効果的に利用できておらず、その内の6割はアルカリ性土壌地でした。研究者の予測では、世界中のアルカリ性土壌地の2割でAT1株を利用すれば、全世界で毎年少なくとも2億5000万トン以上の食糧増産が可能になると見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News