【3月23日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は22日、国際刑事裁判所(ICC)がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に逮捕状を出したことについて、プーチン氏逮捕を試みれば「宣戦布告」と見なされると警告した。

 オランダ・ハーグ(The Hague)に本部を置くICCは先週、ウクライナの子どもの違法連行をめぐる戦争犯罪の疑いで、プーチン大統領に逮捕状を出した。

 これについてメドベージェフ氏は22日夜、「起こり得ない事態なのは明白だが、それでも想像してみよう。核保有国の首脳が、たとえばドイツを訪問して逮捕されたとする。これは何になるか。ロシアに対する宣戦布告だ」と述べた。

 その上で同氏は、こうした事態になれば「ロケット弾などありとあらゆる物が、独連邦議会や首相府に飛来するだろう」と述べ、軍事作戦に踏み切る可能性を示唆した。

 さらに同氏はICCの決定について、西側諸国との緊迫した関係をさらに悪化させるものだと指摘した。

 2008~12年に大統領を務め、現在は安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏は、ウクライナ侵攻開始以降、核の脅威に繰り返し言及するなど強硬姿勢を強めている。(c)AFP