【3月23日 AFP】リトアニアに亡命しているベラルーシの反政権派指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は22日、ロシアのウクライナ侵攻を支持するアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領を非難し、ロシアとの関係を断つよう祖国に訴えた。

 訪米中のチハノフスカヤ氏は連邦議会議事堂で記者会見し、「ベラルーシの内政へのロシアの干渉に反撃する時が来た。ロシアは非合法政権を支持し、わが国を植民地扱いしている」と批判。

「侵略国(ロシア)の軍隊はわが国の領土や領空、インフラを自由に使ってウクライナを攻撃し、脅かしている。ロシア軍はベラルーシから完全に撤退すべきであり、わが国は戦争への関与をやめなければならない」と主張した。

 ベラルーシ国民には「侵略国との密接な関係」を断つよう呼び掛けた。また、いずれは1999年にロシアと結んだ「連合国家創設条約」を破棄し、軍事同盟を終了させることになるだろうと強調した。

 ベラルーシでは2020年の大統領選で、強権的な親ロシア派のルカシェンコ氏が6期目の勝利を宣言。対立候補だったチハノフスカヤ氏も勝利を主張し、ルカシェンコ氏に対する大規模な抗議デモが広がった。チハノフスカヤ氏は抗議運動を率いたとして今月、欠席裁判で禁錮15年を言い渡された。(c)AFP