世界の通信事業者17社が6G白書を発表
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【3月22日 CGTN Japanese】中国のチャイナモバイル、英国のボーダフォン、米国のセルラーなどが共同で制定した「第6世代移動通信技術(6G)のニーズと設計上の配慮」と題された白書がこのほど、世界の移動通信関連事業者が共同で設立した次世代モバイルネットワーク連盟(NGMN)によって発表されました。NGMNのプロジェクトには世界の通信事業者17社、製造業者23社、研究機関13カ所の計53組織が参加しています。
白書は通信事業者の立場から、デジタル・インクルージョン、エネルギー利用効率、環境の持続可能性及び柔軟な導入を進めるための経路、さらに将来の応用で必要になる新たな能力を定め、6Gシステムの構造と設計に当たって必要な配慮を明確化しました。
6Gは通信能力が5Gの10倍以上になるほか、5Gから6Gへの発展は、すべての人やモノがインターネットにつながる世界から、すべての人やモノがスマートネットワークにつながるデジタルツインの世界へと移行するプロセスと見られています。6Gにより、さらに強い没入感を与えるホログラフィー動画を推進し、物理的世界、バーチャル世界、人間の世界の連動が実現されます。6Gは2030年前後に商用化される見通しです。
中国政府は6Gのイノベーション発展を極めて重視しています。工業情報化部は2019年に国家発展改革委員会と共同で、中国のIMT-2030(6G)推進チームを発足させ、ニーズや技術、規格、国際協力などについての作業を推進し、6G技術のテストも始めたとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News