【3月25日 CGTN Japanese】春の大空を舞う色とりどりのたこは、中国の北方地域の風物詩とされています。中国北部にある河北省(Hebei)石家庄市(Shijiazhuang)在住の王彦州(Wang Yanzhou)さん(67歳)は「たこの王様」と呼ばれています。2、3メートルある動物のたこから、1000メートルある大型のたこまで、内容は京劇の隈(くま)取りから、昔話に登場した人物まで、王さんはさまざまな作品を生むほか、たこの文化を伝えることに熱中しています。

 さんは2010年に定年退職後、伝統的なたこの手作り作業に力を尽くしています。王さんは小さなベランダを作業部屋に改築し、たこを作るという「夢の旅」を始めました。

 たこを手作りするには時間と手法が必要です。3メートルあるチョウのたこを作るには設計段階からテスト成功まで少なくとも20日間が必要です。

 たこを作れば作るほど、同じくたこを作ったり、たこ揚げを楽しんだりする人がますます少なくなっていることに王さんは気が付きました。そこで、2016年から王さんは小中学校の指導員になり、たこの手作りの手法を教え始めました。

 王さんと家族は20年以上を費やし、各種の大型のたこを200点以上製作し、情熱でたこ作りを伝承しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News