【3月22日 AFP】春の黄砂時期を迎えた中国の首都北京は22日、大規模な砂嵐に見舞われ、大気汚染状況を示す空気質指数(AQI)が過去最悪の500を記録した。非公式な測定値では2倍近い数値も出ている。

 オレンジ色にかすんだ北京の一部地域では同日朝、視界が1キロ未満まで低下した。当局は気象警報を発令し、屋外での活動を控えるよう呼び掛けた。

 中国北・北西部の一部もオレンジ色に染まり、視界数百メートルを切る場所もあった。気象当局は午前8時から24時間、一帯に黄砂警報を出した。

 主な汚染源は直径10マイクロメートル以下の微粒子「PM10」で、吸い込めば呼吸器疾患など健康問題を引き起こす可能性がある。気象当局は「風や砂から身を守り、ドアや窓を適宜閉める」べきだとし、屋外ではマスクを着用するよう警告した。(c)AFP