【3月20日 CGTN Japanese】中国西部に位置する新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)はこのほど、家畜の春の移動シーズンを迎えました。今月中旬から各地に分布する700万頭以上の牛や羊が冬の牧草地から春の牧草地へと次々と移動し、これが4月末まで続きます。

 季節移動は牧畜業の生産における重要な活動です。季節の変化に伴い、家畜が異なる牧場の間で交替して放牧されることで、牧草地の休養と生息を実現し、天然資源を効果的に保護できます。近年、機械化の移動、つまりトラックで家畜を目的地まで直接運送することを選ぶ牧畜民がますます増えています。現地政府は牧畜民のために事前に車両と連絡を取り、家畜を運送すると同時に、牧畜民の生活用品、さらにフェルトのテントまで運び、また途中にサービスステーションを設置し、牧畜民のために補給物資を提供しています。

 従来は徒歩で4日間もかかっていた家畜の移動は、トラック運送で6時間に短縮できます。牧畜民のマイマイティさんは、「例年は家畜の移動に苦労していたが、今はトラックで行けるようになり、移動時間が短縮され、途中で死亡する羊も減ってきた。その分、私たちの収入が増えた」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News