セキュリオンのユ・ドンフン代表(c)NEWSIS
セキュリオンのユ・ドンフン代表(c)NEWSIS

【03月20日 KOREA WAVE】「能力のあるハッカーが悪の道にはまったり、海外に流出しないようにするためには、彼らが生計を立てる環境が整えられなければなりません」。韓国のハッカー出身で、セキュリティスタートアップ「セキュリオン(SecuriON)」創業者、ユ・ドンフン代表(40)はこう警告している。

同社は2019年5月に設立された人工知能(AI)基盤のサイバーセキュリティ企業だ。モバイルアンチウイルス「オンワクチン(OnAV)」、モバイルIoT総合セキュリティソリューション「オントラスト(OnTrust)」、人工知能(AI)基盤の悪性アプリ自動分析システム「オンアプスキャン(OnAppScan)」などが主要製品だ。

ユ・ドンフン氏は高校3年生のころから約20年にわたり、セキュリティ市場でホワイトハッカーと戦った海千山千の人材だ。ユ・ドンフン氏の実力はすでに各種ハッキング大会の受賞で立証されている。

ユ・ドンフン氏は「最近になってホワイトハッカーを名乗って対外的に活動する方々もいるが、当時はハッカーと言えば視線が冷たかった。それで今もハッカーという単語に若干、拒否感がある」と指摘する。

ユ・ドンフン氏は高校3年生の時、有線ネットワークセキュリティ会社「アイネットカップ(INetCop)」の創立メンバーに加わった。序盤はソフトウェアの脆弱性を分析する役割を果たした。だが、アイネットカップの主力事業がモバイル無線セキュリティサービスに変わり、製品とサービス開発側を担当するように。この時、開発から商用化まで、すべてに関与した製品がSKテレコムスマートフォンに導入された「Tガード」(現在SKシールドモバイルガード)だ。

2019年、アイネットカップの関係会社としてセキュリオンを創業し、現在まで続いている。同社の主力製品である「オンワクチン」は、海外のセキュリティ性能評価機関から相次いで「最高のアンドロイドワクチン」と好評を得ている。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News