【3月18日 AFP】オーストラリアのニューサウスウェールズ(New South Wales)州政府は17日、熱波に見舞われている内陸部の町メニンディ(Menindee)近くを流れるダーリング(Darling)川で「数百万匹」の魚が死んだと明らかにした。この川で魚が大量死したのは2018年以降3度目。

 ソーシャルメディアに投稿された動画には、魚の死骸でほぼ覆い尽くされた水面を船が進む様子が捉えられている。

 州政府は、最近の洪水を受けてコイなど淡水魚の個体数が急増していたが、水が引くにつれて「水中に溶けている酸素の濃度が低下」し、酸欠により大量死したとの見方を示し、「水温が上昇すると、水中に溶け込む酸素の量が減少するため、現在の熱波が状況を悪化させている」と説明している。

 メニンディで以前に魚が大量死した原因は、長引く干ばつで川の水位が低下するとともに、有害な藻類が40キロ以上にわたって発生したためとされている。(c)AFP