【3月20日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)東陽市(Dongyang)横店鎮(Hengdian)にある撮影施設「横店影視城(横店映画・テレビ撮影基地)」には現在、巨大なオープンセットが32カ所、スタジオが130棟あり、世界最大級の映画・テレビ撮影基地となっている。横店影視城には、セットの建て込み、道具製作、機材レンタル、俳優手配、ケータリング、宿泊施設、娯楽施設など全産業チェーンがそろっており、中国で映画・テレビ産業チェーンが最も充実した撮影基地の一つに数えられる。

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 横店影視城俳優組合の事務所には、出演者証の手続きに来る「群衆演員(大部屋俳優・エキストラ)」が増えている。俳優組合は1月に延べ3万人余りの群衆演員を撮影中の製作チームのために手配した。俳優組合がこれまでに製作チームに送り込んだ群衆演員は延べ800万人近くに達している。

 歓娯影視は地元の映画・テレビ製作企業で、2022年末までに、同社が製作したドラマ作品60本近くが世界120余りの国・地域で配給、放送された。中でも「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜(原題、延禧攻略)」は15の言語に翻訳され、グーグルの検索トレンドを示すYear in Search 2018の最も検索されたテレビ番組ランキングでトップとなった。

 横店影視城で現在撮影中の製作チームは25組、準備中は42組となっている。今後、米国、ロシア、ドイツなどの製作チームが続々と横店影視城を訪れ、ロケーション・ハンティング、撮影を行うことになっている。

 浙江横店影視劇組サービスの周武強(Zhou Wuqiang)助理総経理によると、横店影視城は今年末までに総額約30億元(1元=約19円)を投じてハイテクスタジオ29棟を完成させる予定にしており、その総面積は50万平方メートルに達するという。このほか、投資額10億元、敷地面積4万5千平方メートルの製作チーム・俳優村プロジェクトが現在建設中で、完成すると製作スタッフ5千人近くの生活を保障することができるという。(c)Xinhua News/AFPBB News