【3月5日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の阿里巴巴文化娯楽集団が「中国第一の水郷」と呼ばれる江蘇省昆山市周荘鎮と提携して建設した映画・テレビ撮影所「周荘デジタル夢工場」が2月28日、オープンした。

 総投資額は約30億元(1元=約20円)。敷地内は屋内の撮影スタジオと屋外セットのエリアに分かれる。撮影スタジオは敷地面積が65ムー(約4・3ヘクタール)、延べ床面積が4万6千平方メートル。100平方メートルのプールを備えた水中撮影スタジオもある。屋外セットは敷地面積が146ムー(約9・7ヘクタール)、延べ床面積が3万6千平方メートルで、北宋の都・汴京(べんけい、現在の河南省開封市)の街並みが再現されている。

 コンテンツの開発や人材の呼び込み、知的財産権(IP)ビジネスなどを一体化した文化観光産業の新モデルを目指しており、年間生産額は10億元を見込んでいる。

 同社総裁で、動画配信サイト優酷(Youku)総裁と阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ)董事長を兼任する樊路遠(Fan Luyuan)氏は、経営資源を結集して映像プロジェクトを継続的に呼び込み、映像製作の産業チェーンを構築するとともに、撮影の舞台を巡るフィルムツーリズムや映像製作関連サービスなどを手がける総合プラットフォームを形成することで、現地の文化観光産業や文化クリエーティブ産業の発展に寄与したいと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News