【3月17日 AFP】西アフリカ・マリの軍政は17日、軍事的・政治的な関係を深めるロシアから複数の航空機を、トルコからドローン(無人機)を受け取った。AFP記者が確認した。

 軍政の暫定大統領を務めるアシミ・ゴイタ(Assimi Goita)大佐が出席して式典が行われた。空軍アロウ・ボイ・ディアッラ(Alou Boi Diarra)参謀総長は航空機約20機とドローン約10機を受領したと述べた。

 AFP記者は、首都バマコの空港に航空機5機とドローン4機が駐機しているのを確認した。

 マリは昨年以降、複数回にわたってロシアから軍事装備品を調達している。

 今回受け取った航空機には、チェコが設計したL39アルバトロス(Albatros)も含まれる。同機は訓練目的で設計されたが、攻撃機としても使われてきた。

 ドローンはトルコ製のバイラクタルTB2(Bayraktar TB2)で、偵察や監視任務が可能。軍政のサディオ・カマラ(Sadio Camara)国防相は、同機を投入することでより正確な砲撃や空爆が可能になるとの考えを示した。

 マリはイスラム過激派との戦いを展開しているほか、政治的、人道的な危機に見舞われている。また、複数の筋は、軍政がロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の戦闘員を動員し始めていると指摘している。(c)AFP