【3月19日 CGTN Japanese】長江中流沿いの中国中部に位置する湖北省十堰市竹山県ではこのほど、絶滅危惧種の植物であるカメリア・グライシーの群生が発見されました。

 今回発見されたカメリア・グライシーは約4ムー(約0.27ヘクタール)にわたって100株以上も自生していました。ほとんどが水際の岩の隙間に生えていますが、肥沃な土に生えている一部の株は高さ4.1メートルで、茂っている平面の幅は1.5メートルもあります。

 カメリア・グライシーはツバキ科に属する中国の固有種です。中国南部の広西チワン族自治区、江西省、湖北省、湖南省などに分布していますが、繁殖能力が弱いために生育数は僅少です。また、一時は生態系の悪化や森林の植生の破壊により、分布範囲が縮小しました。

 カメリア・グライシーは絶滅の恐れがある「中国植物レッドリスト」や「国家二級保護植物リスト」の他、国際自然保護連合(IUCN)の「絶滅危惧種レッドリスト」にも登録されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News