【3月13日 AFP】ウクライナの隣国モルドバの首都キシニョフで12日、大規模なデモが行われ、参加者が警察と衝突した。警察はロシアの情報機関がデモを通じて情勢を不安定化させようとしている疑いがあるとして、不審行動や危険物所持を理由に54人を拘束した。

 デモには約3000人が参加。物価高騰に抗議し、政府やマイア・サンドゥ(Maia Sandu)大統領の支援策が不十分だと非難した。

 あるデモ参加者はAFPに「ここに来るまでに警察に何度止められたと思う?民主主義の国なのに。平和に行進していた。ナイフや爆弾を持ち込んでなどいない」と語った。

 一方、米国は10日、ロシアが親ロシア派政権の樹立を狙い、モルドバの不安定化を画策していると指摘していた。

 モルドバはかつてソ連構成国だったが、現政権は欧州連合(EU)加盟を目指している。(c)AFP/Ionut IORDACHESCU