【3月13日 AFP】ウクライナ保安局(SBU)は12日、捕虜となったウクライナ兵がロシア軍に殺害されたとされる動画について、身元を最終的に特定した。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はこれを受け、兵士に「ウクライナ英雄」の称号を授与すると発表した。

 SBUによると、射殺されたのはオレクサンドル・マツィエウスキーさん(42)。北部チェルニヒウ(Chernihiv)の部隊の狙撃手だった。軍の情報では、ドネツク(Donetsk)州で別の4人の兵士とともに捕虜になった。

 動画は、マツィエウスキーさんが浅い塹壕(ざんごう)の中に立ち、たばこを吸いながら「ウクライナに栄光あれ」と言った瞬間、射殺される様子を捉えたものとみられる。

 ゼレンスキー氏は、マツィエウスキーさんはウクライナ人にとって「永遠に記憶される兵士であり、人物」だとたたえた。(c)AFP