【3月11日 AFP】米国は10日、ロシアが親ロシア派政権の樹立を目的に、デモなどを利用し旧ソ連構成国のモルドバの不安定化を画策していると非難した。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は会見で、「ロシアの情報機関ともつながりがあるロシアの関係者が、モルドバでの抗議活動を利用して反政府運動をあおろうとしている」と指摘。モルドバへの支援を継続すると約束した。

 モルドバ政府は欧米諸国との関係強化を望んでおり、隣国ウクライナの親欧米政権とも近い関係にある。しかし、国内東部のトランスニストリア(Transnistria)は親ロシア派に支配されている。米政府は、ロシアがモルドバ国内の不安定化の拡大を画策しているとみている。(c)AFP