【3月8日 AFP】国連(UN)は8日、捕虜となったウクライナ兵がロシア軍によって殺害されたとみられる動画について、本物の可能性があるとの見方を示した。

 問題の映像は、拘束されたウクライナ兵が浅い塹壕(ざんごう)の中に立ち、たばこを吸いながら「ウクライナに栄光あれ」と言った瞬間、射殺される様子を捉えたものとされる。これについてAFPは、独自の確認を取れていない。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官はAFPに対し「ソーシャルメディアに投稿された、ウクライナ兵が非戦闘時にロシア軍に殺害されたとみられる動画について把握している。初期調査によると、動画は本物である可能性があると考えている」と話した。

 同時に報道官は「約1年前、ロシアがウクライナに対して軍事攻撃を開始して以来、OHCHRは国際人道法に反する捕虜の扱いを多数記録しており、これにはロシア・ウクライナ双方の捕虜が即座に殺害された事例が複数含まれている」と指摘。

「これらすべての疑惑について、公平かつ有効な調査が行われるべきであり、責任を負う者を追及しなければならない」と述べた。(c)AFP