【3月7日 AFP】米マサチューセッツ州の連邦地検は6日、ロサンゼルス発ボストン(Boston)行きのユナイテッド航空(United Airlines)機内で非常口ドアを開けようとし、客室乗務員を金属製のスプーンで攻撃した疑いで、乗客の男が逮捕されたと明らかにした。

 連邦地検によると、逮捕されたのはマサチューセッツ州レミンスター(Leominster)出身のフランシスコ・セベロ・トレス(Francisco Severo Torres)容疑者(33)。5日にローガン国際空港(Logan International Airport)着陸後に拘束された。

 発表によると、乗務員らはボストン着陸の約45分前に非常口のドアが開けられようとしていることに気付いた。トレス容疑者が非常口付近にいるのを発見し、機長に同容疑者が同機にとって「脅威」となっていると報告した。

 同容疑者はその直後、客室乗務員の1人を壊れた金属製のスプーンで襲撃。首の辺りを3回刺したという。乗客らに体当たりされ、拘束された。

 ユナイテッド航空によると重傷者はいない。「機内におけるあらゆる暴力を一切容認しない」とし、トレス容疑者を捜査終了まで搭乗禁止にすると述べた。

 同容疑者は有罪となった場合、終身刑が科される可能性がある。(c)AFP