【3月7日 CNS】従来の賃貸繁忙期の「金の3月、銀の4月」よりも早く、今年は北京を含む多くの重要都市の賃貸市場が活況を呈している。複数の長期賃貸アパート運営者からのフィードバックによると、春節(旧正月、Lunar New Year)後、各地の賃貸市場で出稼ぎ労働者の新規および引っ越しに伴う需要が集中的に解放されたため、内覧件数と入居率の向上が顕著で、賃貸市場は活発な状態を維持している。

 注目すべきは、春節の休暇明け以降、賃貸市場にどのような変化があったのか?本当の意味での「小春日和」が訪れたのか?

 北京市豊台区 (Fengtai)にある有巣(Youtha)国際マンション社区本部基地店を例としてみてみよう。このプロジェクトは北京市で最初に認可された保障型賃貸住宅プロジェクトの1つであり、顧客は主に以前の流動人口である「新市民」や若者であり、主要な顧客層は周辺の産業団地、オフィスビルなどで働いている。2023年の春節が終わって以来、プロジェクトの新規訪問者数は明らかに増加し、入居率は急速に高い水準に達した。特に、週末の物件の見学客は20組以上に上っている。

 春節前後の家賃水準から見ると、我愛我家(5i5j Realty China)北京地区の貸切り物件の平米単価の家賃は、春節前の3週間や昨年の春節後の3週間と比べて上昇している。取引量が増えるにつれ、家賃の上昇率は正常な範囲内を維持し、家賃水準はほぼ前年同期と同水準にある。

 ただし、一部の長期賃貸アパート運営者は、賃貸市場は比較的ゆっくりとした開放プロセスにあると述べている。優客逸家(UOKO)の高斯(Gao Si)副総裁は、新京報(Beijing News)の取材に応じ、「現在、全国の賃貸市場は回復しているが、市場の需要は過去と同様というほどの急激な増加は示していない。春節後、入居率は増加したが、過去ほど激しいものではない。転換率は通常の水準を維持しており、家賃に大きな変動はない。以前は若干上昇していたが、2月末には調整が始まった」と述べた。

 企業向け社宅サービスの安歆集団(ANXIN)の関係者は、全体的に見れば、各地の賃貸市場は確かに「小春日和」を迎えたとみている。

 全体市場のデータもこの観点を裏付けている。魔方研究院の調査データによると、2月から、賃貸市場全体の需要が春節前の2週間より167%上昇している。北京、上海両地域の個人物件の日次掲載数や取引量が大幅に増加し、北京、上海などの一部の重要都市の賃貸市場は現在「春の賃貸シーズン」にある。 

 中国の不動産関連の調査機関の貝殻研究院(Beike Yanjiuyuan)の上級アナリストである黄卉(Huang Hui)氏は、3月にも全国の重要都市の賃貸市場が活発化すると予想しており、「小春日和」は4月中旬まで続き、市場全体は量が増し価格が安定する状態を示すと指摘している。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News