【3月5日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry、38)は4日に生配信された、トラウマ専門のガボール・マテ(Gabor Mate)医師とのインタビューで、自身が長年、英王室の他のメンバーとは「少し異質」だと感じていたと明らかにした。複数のメディアが報じた。

 その中でヘンリー王子は自身について「崩壊家庭」の出身だとし、子どもたちには自らのトラウマや負の経験を伝えないよう強い責任を感じていると話した。

 王子は1月に発売され物議を醸している自伝「スペア(Spare」で、青年期にドラッグやアルコールまみれの生活を送っていたことや、父チャールズ国王(King Charles III)や兄ウィリアム皇太子(Prince William)との関係が破綻した様を詳細に記している。

「私は人生を通じて、若い時から、家族とは少し違っていると感じていた」と、王子はマテ氏に語った。母親のダイアナ元妃(Princess Diana)も同じ様な感覚に陥っていたとしている。

 妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)については、「この世界から抜け出せなかった私を、別の世界から来た彼女が救い出してくれた」とし、「特別な人」だと述べた。

 トラウマや依存症などに関する複数の著作があるマテ氏はインタビュー中に、王子はADD(注意欠陥障害)だと診断。王室時代に「多くのトラウマと苦しみ」を経験したと指摘した。

 ヘンリー王子夫妻は王室を離脱し、現在は米国に居住している。5月初めに行われるチャールズ国王の戴冠式に出席するかは不明。(c)AFP