【3月4日 AFP】スペイン警察は3日、ウクライナ難民の避難先を狙って窃盗を繰り返していた容疑で、ウクライナ人7人とロシア人3人を逮捕したと明らかにした。被害額は計125万ユーロ(約1億8000万円)。

 治安警察(Guardia Civil)によると、容疑者らは「貯金や貴重品を持参していることが多い」ウクライナ難民を標的にしていた。被害者の車に全地球測位システム(GPS)追跡装置を取り付けて不在を確認した上で、地中海沿岸にある東部アリカンテ(Alicante)県とムルシア(Murcia)県でウクライナ難民の避難先7軒に侵入したとみられている。

 警察は、約50万ユーロ(約7200万円)相当の切手コレクションや宝飾品類、コンピューターなど、合わせて125万ユーロの現金と盗品を押収した。被害者と逮捕者はさらに増える可能性がある。

 ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、スペインは16万人のウクライナ難民を受け入れ、一時保護措置を取っている。(c)AFP