【3月3日 AFP】フランスのパリ・オペラ座バレエ団(Paris Opera Ballet)は2日、ニュージーランド出身のオニール八菜(Hannah O'Neill)さん(30)と仏出身のマルク・モロー(Marc Moreau)さん(36)を最高位の踊り手「エトワール」に任命した。フランス人以外のダンサーがエトワールを任命されるのはまれ。

 オニールさんの父親はニュージーランドの元ラグビー選手で、母親は日本人。ローザンヌ国際バレエコンクール(Prix de Lausanne)やユース・アメリカ・グランプリ(Youth America Grand Prix)など国際大会で入賞を果たし、18歳でパリ・オペラ座に入団した。

 モローさんは17歳で入団。19年にプルミエ・ダンスールに任命された。

 354年の歴史があるパリ・オペラ座バレエ団は、団員154人の大半をフランス出身者が占めている。最近まで、外国人ダンサーにエトワールの門戸を開いていなかった。

 2012年に南米アルゼンチン出身のリュドミラ・パリエロ(Ludmila Pagliero)さんが、21年に韓国出身のパク・セウン(Sae Eun Park)さんがエトワールに任命された。(c)AFP