【3月2日 AFP】インドで開催中の主要20か国・地域(G20)外相会合は2日、ロシアがウクライナ紛争をめぐり、西側諸国は「脅迫や脅しを通じた一方的なやり方を押し付けようとしている」などと非難し、紛糾した。

 議長国のインドは、貧困の緩和や気候変動問題の資金調達などを中心に討議したい意向だったが、ウクライナ紛争が他の議題を脇に追いやっている。

 
 ロシア外務省はセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相と中国の秦剛(Qin Gang)外相の会談後、声明を出し、「全会一致の拒否は他国の内政に干渉したり、脅迫や脅しを通じた一方的なやり方を押し付けたり、国際関係の民主化に反対したりする試みを示すものだ」と表明した。

 スペインのホセ・マヌエル・アルバレス(Jose Manuel Albares)外相は、「ロシア外相の演説を聞いたが、ロシアには(共同)声明を受け入れる気はないだろう」と合意形成は困難との認識を示した。

 ラブロフ氏が非公開の会合でどのような発言を行ったのかは不明だが、ロシア外務省は、G20の場でウクライナ紛争に関連して西側諸国を厳しく非難するとの考えを示していた。(c)AFP