【3月2日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)のジャ・モラント(Ja Morant)が、昨年夏に17歳の少年を殴打したとして警察の取り調べを受けたと、1日に米メディアが報じた。同選手の代理人は「正当防衛」としての行動だったと述べている。

 この一件は、2022年7月にモラントのテネシー州の自宅で行われた即席バスケットボールの試合中に起きたもので、モラントは起訴されていない。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が入手した調書の中で匿名の少年は、その試合の際にモラントから「12~13回」殴られたと訴えた。

 事情聴取の中で少年は、言い争いの後にモラントが自宅に入り、「ズボンの腰部分に銃が見える状態で戻ってきた」と話した。

 一方でモラントは当局に対して、「先に手を出した」としたものの、少年が投げたボールが自分の頭に当たった後、脅迫めいた言葉をかけられたため、自己防衛の行動を取ったと考えたという。

 モラントの代理人は1日の発表の中で、同選手が銃を持っていたことを強く否定し、「7月26日の一件は純粋に正当防衛だった」と述べている。

「この件に関して当局は十分に捜査し、ジャをいかなる罪にも問わないとの決定を下した。何十人もの目撃者がジャの行動が正当防衛であり、彼が銃を持っていなかったと裏付けてくれるだろう」 (c)AFP