【3月1日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2023)は28日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、3-6、7-6(7-1)で予選勝者のトマス・マハッチ(Tomas Machac、チェコ)を下し、初戦を突破した。

 今年まだ無敗で、昨年末のATPファイナルズ(ATP Finals 2022)から続くマッチ17連勝で大会に乗り込んできたジョコビッチは、優勝した1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)以来の実戦で感覚がさびついている様子も見せたが、苦戦しながらも3セットの戦いの末に世界ランキング130位の相手を退けた。

 今週、世界1位の在位期間が通算378週となり、女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)の記録を抜いて歴代最長となったジョコビッチは、最多タイ22回目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした全豪オープンで左太ももを負傷し、最近復帰したばかりだった。

 敗れたマハッチも、世界10位以内の選手との対戦がまだ4回目の中で、見事なプレーを見せた。2時間27分の試合で、ウイナーは両選手合わせて80本近くを数え、ジョコビッチにとっては28本を記録したアンフォーストエラーがところどころで響いた。

 ジョコビッチは「きょうのトマスは間違いなく130位のプレーではなかった」と話し、「あらゆる面で苦しめられたが、大事な場面ではギアを入れ替えられたと思う」と続けた。

 一方、3週連続優勝を目指す第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は、6-4、6-2でラッキールーザーのマッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi、イタリア)を下し、マッチ連勝を10試合に伸ばした。(c)AFP/Reem ABULLEIL