【2月23日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は22日、優勝を果たした全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)で負傷した太ももの状態が、100パーセントに近い状態まで戻ったと明かした。

 ジョコビッチはこの日、セルビアの首都ベオグラードにある自身のテニスセンターでコートを軽快に動き回ってボールを打った。

 35歳のジョコビッチは全豪の大会序盤にハムストリングを痛めて厳しい戦いを強いられたものの、最多タイに並ぶ通算22回目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

 会見でジョコビッチは「治ってきていて、100パーセントに近い状態だ。まだ完治まではいっていないが、状況がよくなって励みになっているから、チームとして(アラブ首長国連邦<UAE>の)ドバイ(Dubai)に行くことを決めた」と語り、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2023)出場を記者団に示唆した。

 また、多くの質問が飛び交う中、全豪での負傷の程度を誇張していたと非難されたハムストリングの問題が、演出だったのではないかという指摘を一蹴し、「ネットに上がっている記事や、誰かが言ったことに対処する時間やエネルギー、意思はない。正しいことや真実は自分にはわかっている」と応じた。

 一方でジョコビッチは、米国当局が外国人入国者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種義務を4月まで延長したことを受け、今春開催されるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2023)とマイアミ・オープン(Miami Open 2023)を欠場することが決まった。

 今後、米国開催の大会に出場できるかについてジョコビッチは「プロセスは進行中で、自分が知っているのはそれだけ。自分にはどうしようもできない。もちろんプレーしたいとは思っている」と述べた。

 ジョコビッチは同様の理由により、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)を欠場している。(c)AFP