【2月28日 AFP】サッカー日本代表元監督のフィリップ・トルシエ(Philippe Troussier)氏(67)が27日、ベトナム代表の新指揮官に就任した。契約期間は3年と報じられている。

 長年の指導者キャリアで20以上の代表チームやクラブチームを率いた経験を持つトルシエ氏は、北中米共催の2026年W杯(2026 World Cup)でベトナムの本大会初出場を目指すと述べている。

 国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで現在96位につけているベトナムは、今年のアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)に向けて準備を進めているが、トルシエ氏はより高い目標を掲げていると明言した。

 国営メディアによると、契約調印式の場でトルシエ氏は「2026年W杯で出場枠が48か国に拡大することは、ベトナムにとってチャンス。これがわれわれ全員が目指す究極の目標だ」と述べたという。

 トルシエ氏は日本代表監督として、2000年のアジアカップでチームを優勝に導き、2002年のW杯日韓大会でも指揮を執った。その後、フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)で監督を務めると、中国やチュニジアのクラブで指揮官を歴任。2019年にはU-19ベトナム代表の監督に就任していた。

 ニュースサイト「VNExpress」は、トルシエ氏の契約は今年3月から2026年7月までと伝えている。(c)AFP