【3月4日 CGTN Japanese】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の発表によりますと、同自治区ニルカ県の吉仁台溝口遺跡にある高台の遺構から、2組の木製車輪と関連の部品の計40点余りを含む、陶器片、石器、獣骨、少量の銅器など計500点(組)余りが出土しました。特に木製車輪はこれまでに中国で見つかったもののうち、年代が最も古く、数が最も多く、保存状態が最も良いということです。また、国内で初めて「骨でできたスケート靴」も発見されました。

 吉仁台溝口遺跡はニルカ県科蒙郷恰勒格爾村に位置し、居住区と高台の遺構で構成されています。高台遺構は遺跡南部の山沿いの川に面したところにあり、北部の敷地から約1キロ離れています。高台は高さ120メートルの石造りで、周囲に石板で塀が築かれています。

 2019年から22年まで、考古学者によってこの高台と中央の埋葬室が整理され、これが現在の新疆ウイグル自治区およびユーラシア草原で発見されている青銅時代の石造りの遺跡のうち、面積が最も大きく、質が最も高く、保存状態が最も良い建築であることが確定しました。測定の結果、高台遺構は紀元前16世紀から紀元前15世紀にかけてのものとされ、初期の牧畜民による王墓レベルの墓だろうと推測されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News