イラン聖地で女子生徒に毒物 「教育停止目的」か
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【2月27日 AFP】イランのユネス・パナヒ(Younes Panahi)保健・医療教育副大臣は26日、テヘラン南方の聖都コム(Qom)で女子生徒が「何者か」に毒を盛られる事件が起きたとして、女子教育の停止が目的とみられるとの考えを示した。国営イラン通信(IRNA)が報じた。
昨年11月以降、コムで、呼吸器の異常を訴える女子生徒が多数報告されている。一部は病院での手当てを必要とした。
パナヒ氏は、故意による行為と示唆。「コムの複数の学校で生徒たちが中毒症状を訴え、学校、特に女子校の閉鎖を求める声が上がっている」と、IRNAに述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
これまでに逮捕者は出ていない。
IRNAによると今月14日には、中毒症状を訴えた生徒の保護者たちが市庁舎前に集まり、当局からの説明を求めた。
イランでは、服装規定違反の疑いで逮捕されたクルド系のマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が道徳警察の拘束下で死亡した問題をきっかけに抗議運動が続いている。(c)AFP