【2月26日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に所属するフランス人DFロビン・ルノルマン(Robin Le Normand)が、スペイン代表入りを目指して二重国籍取得の手続きを開始したことが分かった。スペインサッカー連盟(RFEF)の関係者がAFPに明かした。

 2021年には仏出身のDFアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)が同様にスペイン国籍を取得しており、ルノルマンはその足跡をたどることになる。2013年にはブラジル出身のFWジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)もスペイン国籍を取得した。

 スペイン代表は今週、歴代最多の通算180試合出場を誇るDFセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が代表引退を表明したばかり。

 26歳のルノルマンは当時19歳だった2016年にソシエダに加入すると、現在ではリーグ屈指のDFに成長し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)出場権争いをするチームに貢献している。

 通常であれば、スペイン国籍を取得するまでには10年必要だが、スペインスポーツ評議会(CSD)の介入によって帰化申請が可能となる。ラポルテがスペイン国籍を取得した際も同様の方法が取られ、ラポルテは昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)にスペイン代表として出場した。

 ルノルマンはフランス代表での出場経験はなく、またフランスとスペインが結んでいる協定のため、フランス国籍を放棄する必要もない。

 スペイン代表は3月に欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選のノルウェー戦とスコットランド戦を控えているが、RFEFの関係者によれば、ルノルマンの手続きがそれまでに完了して試合に出られる可能性は低いという。(c)AFP