セルヒオ・ラモス、スペイン代表引退 新監督から構想外通告
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【2月24日 AFP】サッカースペイン代表DFのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が23日、同代表のルイス・デ・ラ・フエンテ(Luis de la Fuente)新監督から構想外と告げられたとして、代表を引退することを表明した。
3月に37歳を迎えるラモスは、ソーシャルメディアに投稿したコメント文で、「ラ・ロハ(La Roja、スペイン代表の愛称)に別れを告げるときが来た」とつづると、「けさ現指揮官から電話があり、自分のパフォーマンスや今後のキャリアにかかわらず、現在もこれからも構想外であると告げられた」と明かし、デ・ラ・フエンテ氏の方針で代表引退を余儀なくされたことを示唆した。
フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)でプレーするラモスは、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で優勝に貢献したほか、08、12年の欧州選手権(UEFA Euro)で連覇を果たすなど、代表歴代最多の180試合でプレーした。
昨年開催されたW杯カタール大会(2022 World Cup)の前にはけがから回復してPSGでも調子を上げていたが、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)前監督から招集されず、代表チームでプレーしたのは21年3月が最後となっていた。
発表では、PSGのチームメートで、カタールW杯でアルゼンチンの優勝に貢献したリオネル・メッシ(Lionel Messi、35)や、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)時代に同僚だったクロアチア代表のルカ・モドリッチ(Luka Modric、37)とポルトガル代表のペペ(Pepe、39)ら各代表チームで活躍しているベテラン選手についても言及し、「モドリッチやメッシ、ペペを尊敬し、うらやましく思う。彼らはサッカーにおける伝統、価値、実力主義、そして正義そのものだ」と記した。
「残念ながら、私の場合はそうはいかない。サッカーは常に公平とは限らず、サッカーはサッカーだけというわけには決していかないからだ」 (c)AFP