【2月26日 AFP】陸上の室内大会、オールスター・ペルシュ(All-Star Perche 2023)は25日、フランス・クレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)で行われ、男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis、スウェーデン)が6メートル22の世界新記録を樹立した。

 2012年ロンドン五輪の金メダリスト、ルノー・ラビレニ(Renaud Lavillenie、フランス)が主催した大会に出場した東京五輪金メダリストのデュプランティスは、3回目の挑戦で自身が持つ6メートル21の記録を更新し、4000人以上の観客を沸かせた。

 新記録達成について23歳のデュプランティスは、「幽体離脱のようだった」と振り返った。

「こういうときはエネルギーがすごく高まっているから、記録に向かって落下している最中も、宙に浮かんだままのようで、ジャンプの間は地面に体がまったく触れていないような感じがする」

「今はとにかく胸がいっぱいになっている。そう思うのは、ルノーが僕にとってすごく大きい存在だからだ。この競技を始めたときから、彼はとても大事な存在で、一番大きな刺激になっていた」

「すごくモチベーションになったし、世界記録を破れると信じさせてくれた。だからこの場所で、彼の故郷で、彼の主催した大会で記録を作れてよかった」

 デュプランティスが世界記録を更新するのは、これで6回目となる。前回は昨年夏の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)で、新記録を出して優勝していた。(c)AFP