【2月24日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2022-23)は23日、決勝トーナメントプレーオフ第2戦が各地で行われ、ウクライナのシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)は1-2でレンヌ(Stade Rennes FC)に敗れたが、2戦合計3-3で迎えたPK戦を5-4で制して16強に駒を進めた。

 ロシアのウクライナ侵攻開始から1年を迎える中での勝利に、ウクライナで20年以上活動しているクロアチア人のイゴール・ヨビチェビッチ(Igor Jovicevic)監督は「ウクライナにささげる勝利」だと喜び、「非常に大きい。この試合はウクライナのため、私たちの国のためのものだ」と話した。

 シャフタールはロシアとの紛争の影響で2014年を最後にホームで試合ができておらず、リーグ戦のホームゲームは本来の東部ドネツク(Donetsk)ではなく西部リビウ(Lviv)、欧州カップ戦のホーム戦は中立地のポーランド・ワルシャワで行っている。今では一部の選手の家族がワルシャワで暮らしている。

 そうした状況の中で、ヨビチェビッチ監督は「選手たちに敬意を表したい。彼らを誇りに思う」と述べ、「いつの日か、チームが満員の本拠地でプレーすることが私の夢だ」と語った。

 戦争が続く中、チームは今後もウクライナ国内から決勝トーナメントへ向けた準備をするが、「砲撃やサイレンが日常的となっている中で、すでに非常に厳しい状況だ」とヨビチェビッチ監督。「戦術を考えなければならないが、何よりも朝目覚めた時に生きていたい」と話した。(c)AFP