【2月25日 CGTN Japanese】鉄道警察官の王枝斌(Wang Zhibin)さんは先日定年を迎えましたが、王さんと12年間一緒に勤務した警察犬の「平和」も引退する年齢になりました。王さんは職場に「平和」を家に連れて帰れるよう申請し、最終的に承認されました。王さんは「『平和』は私の戦友であり、子どもでもあります。どちらも年を取りましたが、『平和』の最期を看取りたい」と話しています。

 王さんが所属する裕渓口駅派出所は安徽省蕪湖市にあり、中国鉄路上海局集団公司が管轄する駅です。同駅には毎日、貨物業務を中心に約170本の列車が発着します。王さんは1990年から同駅の警察官を務めていますが、駅の取り扱い業務の調整や派出所の併合などにより、2011年以降は王さん一人だけで駅の治安維持を担当してきました。

 警察犬の「平和」も、こうした業務上の必要から同駅に派遣されたものです。「平和」は聡明なスパニエル犬で、それ以後、王さんは暑い日も寒い日も「平和」を連れて線路の見回りや駅構内の治安維持、貨物列車の輸送の安全確保などに当たりました。王さんは在職中の32年間、片時も職場を離れることはありませんでした。

「平和」もまた大変有能な犬で、王さんと一緒に爆発物の探知や見回りを行いました。王さんは「私たちはとても息が合っていて、『平和』は私の仕事のパートナーであり、生活上でもパートナーです」と語っています。

「平和」との長年の深い絆、そして年を取った「平和」の体調を考慮して、申請は最終的に認められ、警察犬の「平和」は王さんと一緒に引退して、引き続き王さんの自宅で飼われることになったのです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News