【2月23日 AFP】米SF雑誌「クラークズ・ワールド(Clarkesworld)」は21日、人工知能(AI)を使ったチャットボット(自動応答システム)を使って執筆された作品の応募が殺到したのを受け、投稿の受け付けを停止するとともに、500人以上の投稿を禁止したと明らかにした。

 さまざまなスタイルで自然な文章を生成できるAIチャットボット「チャットGPT(ChatGPT)」などの台頭を受け、多くの分野で盗用やカンニングなどが懸念されている。

 同誌のニール・クラーク(Neil Clarke)編集長は21日、「機械生成による投稿」をめぐり、2月に500人以上を投稿禁止にしたとツイッター(Twitter)に投稿した。

 チャットGPTが2022年11月に公開される前、投稿禁止となるのは毎月ほんの数人で、理由は盗用だったという。

 クラーク氏は「本誌のガイドラインには、『AI』が執筆または支援した作品は受け付けないと既に記してある」「(それでも投稿者は)気にも留めない。投稿フォームのチェックボックスでは止められない。うそをつくだけだ」とツイートした。

 また、チャットGPTを使ったもうかる「副業」のマニュアルを販売するインフルエンサーが増加していると非難する一方、この問題に対する解決策がまだないと認めた。(c)AFP