【2月25日 CGTN Japanese】中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)における第3次総合科学調査の一環である「崑崙山の北斜面の水資源開発の潜在力と利用方法に関する科学調査」の最新の調査結果によれば、気候変動の影響で、崑崙山の北斜面にある面積1平方キロ以上の湖の数と面積が大幅に増加していることが分かりました。30年前には1675平方キロだった湖の総面積は、現在ではおよそ2倍の約3200平方キロに増えたとのことです。

 崑崙山は、西はパミール高原から東は青海省まで続き、新疆ウイグル自治区、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)、青海省(Qinghai)をまたぐ全長約2500キロの大山脈です。科学調査チームによる実地調査とリモートセンシングの結果、近年は気温上昇に伴って氷河の縮小が加速し、一方で山間部の湖の面積と数が著しく増加していることが分かりました。

 また、東部崑崙山脈のクムコル盆地にあるアヤククム湖、アチクコル湖など主要な湖の面積拡大も顕著で、中でもアヤククム湖は広さが1127平方キロになり、新疆最大の湖となったとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News