【2月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のオーナーを務めるジョン・ヘンリー(John W. Henry)氏は、新たな投資を求めているとしつつ、クラブが売りに出されていることを否定した。

 ヘンリー氏が率いるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は昨年11月、「クラブとしてのリバプールの利益となるのであれば、新たな株主を検討する」と述べていた。

 これを受け、イングランドのトップリーグで通算19度の優勝を誇るリバプールが、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とともに市場に出るという臆測が巻き起こった。

 ヘンリー氏は、20日付の米誌「スポーツ・ビジネス・ジャーナル(Sports Business Journal)」電子版に掲載されたインタビュー記事の中で、「われわれは単に進行中のプロセスを正式なものにしただけにすぎない。永遠にイングランドにいるのか? いや。LFC(リバプール)を売却するのか? いや。投資家とLFCについて話しているのか? そうだ」と述べた。

「そこで何かが起こるだろうと。そう考えてはいるが、売却はしない」

 米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)も保有するFSGは、13年前にリバプールを3億ポンド(約485億円)で買収。そのオーナーシップの下、クラブは2018-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)で優勝を飾ると、19-20シーズンにはプレミアリーグ制覇を果たし、30年ぶりにトップリーグのタイトルを手にした。

 米経済誌フォーブス(Forbes)は、リバプールの価値を44億5000万ドル(約6000億円)と見積もっている。(c)AFP