【2月19日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)買収をめぐって、新たに英資産家のジム・ラトクリフ(Jim Ratcliffe)氏が正式に名乗りを上げ、新オーナー争いは激しさを増している。

 グレーターマンチェスター(Greater Manchester)出身で、少年時代からクラブのファンだったラトクリフ氏は数週間前から買収に関心を示していたが、同氏が創業した英化学大手イネオス(Ineos)が18日、「マンチェスター・ユナイテッドFCの過半数株式の取得に向けて、正式に入札を行った」と発表。ユナイテッドを「再び世界一のクラブ」に戻すとした。

 さらに、「ファンと広いコミュニティーのために、マンチェスター・ユナイテッドを長期的に管理」することを誓い、「われわれは誇らしい歴史とイングランド北西部のルーツに根ざしたマンチェスター・ユナイテッドを求めており、マンチェスター・ユナイテッドにマンチェスターを取り戻すことを目指している。明確な目標は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)だ」と述べた。

 ユナイテッドは、現オーナーのグレーザー(Glazer)家が昨年11月に売却の意思があることを表明すると、カタールのコンソーシアムが17日に入札を行ったと発表。英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)によれば、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメント(Elliott Management)も、買収のための融資を申し出ている。

 買収額は、サッカークラブ史上最高の60億ドル(約8046億円)前後になるともいわれている。(c)AFP/Julian Guyer