【2月21日 AFP】チャールズ英国王(King Charles III)は20日、南西部ウィルトシャー(Wiltshire)州で英軍から塹壕(ざんごう)戦の訓練を受けているウクライナ兵を視察した。

 ロシアのウクライナ侵攻開始から1年になる24日を前に英軍は先週、半年間で1万人のウクライナ兵を訓練する目標を達成したと発表。ウクライナ兵は200人ずつ、5週間の基礎戦闘訓練に参加している。今年はさらに2万人が訓練を受ける予定だ。

 訓練の指揮はニュージーランド出身のトニー・ハリス(Tony Harris)陸軍少佐が執っている。チャールズ国王はニュージーランド軍関係者と、同国の先住民マオリ(Maori)式のあいさつを交わし激励した。

 ハリス少佐はチャールズ国王に、ウクライナ紛争では、100年以上前の第1次世界大戦(World War I)の特徴の一つだった塹壕戦が行われていると説明。「ウクライナ軍は実に頑強に防衛している」と語った。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は今月訪英し、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)でチャールズ国王と会見。ウクライナからの避難民受け入れに謝意を示していた。(c)AFP