【2月20日 AFP】男子テニス、アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2023)は19日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-3、7-5で第2シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)に勝利し、けがからの約3か月ぶりの復帰戦を優勝で飾った。

 19歳のアルカラスにとってはこれがツアー通算7勝目で、昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)で四大大会(グランドスラム)初優勝を果たし、最年少での世界ランキング1位になって以降では初タイトルとなった。全米オープン後はパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2022)を腹筋のけがで途中棄権し、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)を含めた新シーズン序盤も右脚の負傷で離脱して、世界1位からも陥落していた。

 アルカラスは「決勝でプレーできてとても気持ちよかった」と振り返り、「すごく難しい試合になると分かっていたし、最初から自分のテニス、レベルという、やるべきことにすごく集中できていた。決勝ではこのレベルでプレーしなければならない」と話した。

 スペイン人選手がアルゼンチン・オープンを優勝するのは、2015年大会のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)以来となる。しかもプレーした4試合を通じてセットを落としたのは、復帰戦となったラスロ・ジェレ(Laslo Djere、セルビア)との初戦の1セットのみという見事な優勝だった。

 また、アルゼンチン・オープンで10代の選手が優勝するのは、今回が初となる。(c)AFP