【2月18日 AFP】カタールのコンソーシアムは17日、サッカーイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)買収に向けて入札を行ったことを発表した。具体的な金額は明らかにされなかったものの、一部報道では史上最高の60億ドル(約8046億円)に上ると報じられている。

 コンソーシアムは、「(代表の)シェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニ(Sheikh Jassim Bin Hamad Al Thani)がマンチェスター・ユナイテッド・フットボールクラブの完全買収に向けた入札を行った」と明かし、「この入札は、ピッチ内外においてクラブがかつての栄光を取り戻すことを計画するものである。そして何よりも、ファンの存在がもう一度クラブの中心になることを目指す」と表明した。

 シェイク・ジャシム氏は元首長の息子で、カタール・イスラム銀行(QIB)の会長を務める人物。

 ユナイテッドは昨年11月、現オーナーのグレーザー(Glazer)家がクラブを売却する用意があると発表していた。

 この日が入札の期限で、以前から買収に名乗りを上げていた英化学大手イネオス(Ineos)創業者のジム・ラトクリフ(Jim Ratcliffe)会長も、入札を行ったと報じられている。

 ユナイテッドは2012-13シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかっており、主要大会でのタイトル獲得も2016-17シーズンが最後。今季は開幕から指揮を執るエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督の下で改善を見せており、現在リーグ3位につけている。(c)AFP