【2月17日 AFP】米国で16日に公表された調査結果で、同国の子どもが十分な野菜と果物を日常的に食べていないことが明らかになった。

 米商務省国勢調査局が実施した2021年の全米子ども健康調査(NSCH)では、1~5歳の子ども1万8300人余りを対象に、前の週に野菜や果物をどのくらいの頻度で摂取したかを調査した。

 その結果、49.1%の子どもが、野菜を食べた回数は1日1回未満だったと答えた。果物を食べた回数が1日1回未満だったと答えた子どもの割合は、32.1%に上った。

 調査対象となった子どものうち、半数以上の57.1%が、前の週に少なくとも1回は糖入り飲料を飲んでいた。

 調査結果は、州により異なる。

 例えば、北東部バーモント州では、野菜を食べた回数が1日1回未満だと答えた子どもの割合が30.4%だったのに対し、南部ルイジアナ州では64.3%に上った。

 人種別では黒人で最も高く、非ヒスパニック系の白人で最も低かった。野菜を食べた回数が1日1回未満と答えた黒人の子どもは65%近くに上った一方、非ヒスパニック系の白人の子どもでは43.4%だった。果物については黒人の子どもが50.7%、非ヒスパニック系の白人の子どもは26.1%。

 調査チームは、野菜と果物が豊富な食事は、子どもの最適な成長と発達を促すために必要な栄養素を提供するものだと指摘。

 糖入り飲料などに含まれている糖分は、肥満や虫歯、糖尿病、心血管疾患のリスク増加と関連があるとしている。(c)AFP