【2月15日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は15日、ウクライナはEU加盟に向け、「戦争の最中にあり、侵略者と戦っているにもかかわらず、明確に進展している」と政府の取り組みを称賛した。

 ウクライナ政府は、可能な限り速やかにEUに加盟することを望んでおり、年内にも加盟交渉を開始するよう求めている。ただ、ウクライナ政府に対して、まずは腐敗根絶に向けた改革など政治・経済活動の健全化を進めるべきだとの声もあり、加盟各国の中には早期加盟に懐疑論もある。

 フォンデアライエン氏は欧州議会(European Parliament)での演説で、ベルギーを訪問したウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領から朗報を聞いたと述べ、「ウクライナは心底、欧州の一員になることを望んでおり、こうした進展につながっている」とウクライナ政府の対応を評価した。

 EU加盟には通常、数年を要し、10年以上かかることも少なくない。ウクライナ政府やその支持者は、早期の加盟実現はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する強固な結束を示し、対ロシア戦に臨むウクライナ人を支援することにもなると訴えている。(c)AFP