【2月3日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は2日、欧州連合(EU)加盟に向けた協議を「年内に」開始するのが妥当だとの見解を示した。

 ゼレンスキー氏は、首都キーウで3日に開催されるEUとの首脳会談を前に、欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長と会談した。

 会談後の共同会見でゼレンスキー氏は「ウクライナは年内にもEU加盟交渉を始めるに値する」と強調。EUとのさらなる統合は、ロシアと戦うウクライナ国民の「士気」を高めると訴えた。

 EUは昨年6月、ウクライナを加盟候補国に承認した。

 ただ、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が昨年5月に警告したように、ウクライナが基準を満たし正式加盟を果たすには「十年単位」の時間を要する可能性もある。

 ウクライナは、EU加盟に向けての重要課題の一つとなっている汚職防止に取り組んでいる。今月1日にはオリガルヒ(新興財閥)と元内相の住居を家宅捜索した。フォンデアライエン氏は、汚職取り締まりが「目に見える成果」をもたらしており「安心した」と述べた。(c)AFP