【2月15日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は15日、電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)との協議を経て、米国内の同社の充電ネットワークが他社のEVにも初めて開放されると発表した。

 ホワイトハウスが公開したファクトシートによると、テスラは2024年末までに、米国内にある少なくとも7500か所の充電スポットをテスラ以外のEV車にも提供することに合意した。これは政府が掲げる、30年までに充電スポット50万か所の追加を目指す取り組みの一環となる。

 米国では、充電スポットの不足がEV移行における大きな障害だとみられてきた。現在テスラ車は、アダプターを購入すれば他社の充電スポットでの充電が可能だが、その逆は認められていなかった。

 米政府の最新の方針では、レンタカー大手ハーツ(Hertz)とエネルギー大手BPの合弁会社や、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)などの企業にも同様の協力を要請していく。

 また、米連邦予算で設置される充電スポットについては、各地で同質のサービスが提供できるよう全国的な規格を設け、各スポットの最低限の信頼性を確保し、スマートフォンのアプリによる位置特定も可能にするとしている。(c)AFP