【2月15日 AFP】フランスのワイン・スピリッツ輸出組合(FEVS)は14日、2022年の同国産のワイン・蒸留酒について、生産量が減少したものの、輸出額は前年比10.8%増の172億ユーロ(約2兆4550億円)と、過去最高を記録したと発表した。生産者が高価格帯製品にシフトしたことが追い風になったという。

 FEVSによると、22年の輸出量は3.8%減だった。

 輸出額の内訳は、ワインが10.2%増の116億ユーロ(約1兆6560億円)、蒸留酒は特にコニャックの売り上げ増を受け、11.6%増の55億ユーロ(約7850億円)となった。

 最大の輸出先は米国で、全体の4分の1以上を占めた。

 シャンパーニュメゾン組合(UMC)のダビド・シャティヨン(David Chatillon)組合長は「米国人は家庭で消費するようになり、新たに楽しむ機会が生まれた」とコメントした。

 アジア市場についても楽観視されている。中国で厳格な新型コロナウイルス対策が発動されていたにもかかわらず、22年のアジア市場への輸出額は5%増となった。

 FEVSのセザール・ジロン(Cesar Giron)会長は、厳格なコロナ対策が解除されたことで、需要は「大幅に拡大している」との認識を示した。(c)AFP