【2月15日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)は14日、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)が登場し、世界のゴルフ界を揺るがしてから1年がたつ中、既存のツアーも刷新を試みていると話した。

 米ツアー(PGA Tour)とDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)を支持し、LIVゴルフを厳しく批判してきたウッズは、ゴルフ界の情勢が変わった中で両ツアーがファンを引きつけ、歴史を尊重し、選手に見返りを与えるための最善の方法を探していると話した。

 ジェネシス招待(Genesis Invitational 2023)出場のため、米ロサンゼルスのリヴィエラ・カントリークラブ(Riviera Country Club)で準備中のウッズは、「昨年のジェネシス招待に戻り、そこから現在までを考えれば、誰もが非常に激動の一年だったと言わなくてはならない」と話し、「ゴルフというスポーツがこの状況になるとは想像もできなかっただろうが、実際にはこうなっている。これが現実だ」と続けた。

 その現実には、法廷闘争の応酬や、LIVゴルフへ移った選手の米ツアー出場資格停止などが含まれる。実際にこの1年で米ツアーは大きく変わり、トップ選手の大会出場義務数を増やしつつ、賞金は増額した。選手数を絞った予選落ちのない新大会の創設など、さらなる変更も検討中と伝えられている。

 ウッズもさまざまな選択肢を話し合っていると明かし、「あらゆることを把握しようとしている最中で、さまざまなモデル、さまざまな意見がある中で、一番いいものは何か、最も競争力の高い環境は何か、前進のために何をすべきかを明らかにしようとしている」とコメントした。

 ウッズは、話し合いは「難しい」と認めた上で、「われわれはゴルフの未来だと思える最高のものを作り出そうとしている」とし、「プレー方式はどうすべきか」を考える中で、それが必要なことだと話している。(c)AFP