ワグネルは「恐るべき敵」 仏陸軍参謀長
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【2月14日 AFP】フランスのピエール・シル(Pierre Schill)陸軍参謀長は13日、ウクライナで活発な動きを見せるロシア民間軍事企業ワグネル(Wagner)について、目標を達成するためには犠牲をいとわない「恐るべき敵」だとの見解を示した。
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に近い実業家エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が経営するワグネルは、ウクライナでの存在感を強め、ロシアの刑務所で戦闘員を勧誘するなど型破りな手法を取っている。
シル氏はパリで報道陣に対し、「ワグネルは目標達成に向け極めて多くの犠牲を払うことができるため、同社の戦闘員と対峙(たいじ)することになった場合には恐るべき敵になるとのメッセージをわれわれに送っている」と述べた。
またシル氏は、ワグネルのような組織が将来的に重要な位置を占めるようになると予測。ただ、「背後である程度の国家的な支援」を受けている同社のような戦闘力を、全ての組織が持っているわけではないと指摘した。
ワグネルは、ブルキナファソや中央アフリカ、マリなどアフリカのフランス語圏で軍事活動を展開。仏軍はこれらの3か国から撤兵しており、フランスは当該地域に対する戦略的な影響力を低下させている。(c)AFP