【2月15日 CNS】中国政府によると、2020年以降、中国では総額約375億元(約7276億円)の価格補助金が支給されている。うち、2022年は約2億人に対して約65億元(約1261億円)の価格補助金が支給され、物価上昇の悪影響を緩和するのに役立っている。

 政府関連部門の担当者は記者会見で、「市場の物価上昇に応じて補助金を支給するメカニズムを何度も改善し、国民の生活底上げを図ってきた」と強調。また、補助金の支給対象は、低所得者や失業者など7つのグループが主な対象だが、地域の実情に合わせてさらに範囲を拡大し、約6700万人を追加的にカバーした。

 カバー範囲を拡大するだけでなく、補助金を支給するメカニズムの最適化にも力を入れている。支給要件の一つである単月の消費者物価指数(CPI)の上昇数値を前年比3.5%から3%まで段階的に引き下げた。現在、CPI単月前年比3%増、または食料品価格がCPI単月前年比6%増で物価に連動した補助金支給のメカニズムが発動するようになっている。地域の実情に応じて、さらに発動条件のハードルを下げた地域もある。

 補助金の支給は都市と農村の最低生活水準に連動しており、最低生活水準が調整されたり、物価が上昇したりすると、それに応じて補助金の基準が引き上げられる。

 また、一部の地域では、補助金の支払期日が従来の「四半期ごとの支払い」から「当月支払い」に改められた。(c)CNS/JCM/AFPBB News