【2月13日 AFP】国連(UN)幹部は13日、トルコとシリアを襲ったマグニチュード(M)7.8の地震について、シリア北西部の反体制派支配地域への支援の失敗を認めた。一方、両国合わせた死者は3万3000人を超えたとし、さらに増える見通しだと警告した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)のマーティン・グリフィス(Martin Griffiths)事務次長(人道問題担当)はツイッター(Twitter)で、救援物資を積んだ国連の輸送隊がトルコ経由でシリア北西部に到着したが、家屋を失った被災者は数百万人に上り、さらなる物資が必要だと指摘。

 また「シリア北西部の被災者支援はこれまでのところ失敗している。見捨てられたと思われても仕方がない。国際支援を求めているが、まだ届いていない」と訴えた。

 同氏は11日、地震の犠牲者はその時点で確認されていた計2万8000人の2倍以上になるとの予想を示していた。

 シリアでは長年の内戦で医療体制が崩壊する一方、一部地域が反体制派の支配下にあり、物資の流れが滞っている。

 ただAFP特派員は、プラスチックシートやロープ、毛布、マットレスなどを積んだ国連のトラック10台が、トルコとの国境にあるバブアルハワ(Bab al-Hawa)検問所からシリア北西部に入ったのを目撃した。(c)AFP